台風被害の倒木処理・桜の伐採

 本日のお客様からは台風の被害により倒木し、お客様宅へ倒れたエゾマツの処理と桜も風で倒れそうでその前に伐採してほしいとのご依頼をいただきました。

 お客様には台風の2日後にご連絡をいただき、私も直ぐにお伺いしたかったのですが、状況が難しかったので最善の方法を考えるお時間を賜りますようお願いし、他の植木屋さんにもご相談する事をお勧めし、お見積りを考えるお時間をいただきました。
大変お待たせいたしまして誠に申し訳ございませんでした。
最初は2トン車がギリギリ通れる幅がございましたので、クレーン付き2トン車で引き上げてから切る方法を考えましたが、融雪溝がございましたので2トン車では潰してしまう恐れが大きかった為断念し、違う方法を考えました。

エゾマツの高さは7mは越えていると存じます。お宅の窓付近にしなって寄りかかっております。

普通には切れない状況ですので、これ以上お宅に被害が及ばないように考え、3トン上がるジャッキで持ち上げて荷重を逃すという方法で作業いたしました。


はじめに180cmの杭焼き丸太を打って左右のズレへの対策を講じました。

幹をジャッキで上げると必ず不安定になると存じましたので、ジャッキから外れないように左右のブレ防止です。
こちらが後に大変役に立ちました。幹はジャッキで上がるので上に少し余裕を持たせて打ち込み、さらに天辺に開き止めの胴縁を打っておきました。


次に下枝から順番に均等に切り、重さによりバランスを崩さないように枝を順番に払って少しでも軽くなるようにいたしました。

二階の窓付近まで来ましたらもう圧力で切れませんのでこちらでジャッキの出番となりました。


窓や壁がどのような状態になっているかまだ拝見できません。大変しなっておりますので相当重みがかかっております。

 

 

エゾマツの幹に小型チェンソーで丸太が入る穴を掘り、そこに270cmの焼き丸太を差し込み、ズレ防止を行ってからジャッキでゆっくりと持ち上げました。だんだんと壁や窓に対する圧力が抜けてきましたのでそこで窓の方からゆっくりと切っていきました。

 

 

幹を長めに切ると軽くなって一気に持ち上がることを予想しておりましたので、20cm程ずつ細かく切っていきました。この状態で一旦作業を中断し、お客様がお宅のダメージの心配もされていたのでハシゴで確認いたしましたところ、ちょうど窓の淵の硬いところに当たりましたので損害はございませんでしたとご報告させていただきました。幹は段々と軽くなると根の方が重くなりますので幹がジャッキから浮いて焼き丸太が倒れる事を考え、事前に丸太とエゾマツの接点に長いネジビスを打ち込んでおりました。予想通りジャッキの方の丸太が浮いてきましたのでここで丸太を外し、エゾマツが浮いた状態になりました。

 

 

ジャッキと丸太を外した状態です。

バランスよくなりました。こちらからは根の重さの力が働き、根が戻ろうとして少しずつ切るたびに徐々に幹が立ち上がってくる予定です。


最後は大型チェンソーで効率良く切っていきました。根がツッパリになって最後まで戻らなかったので、掛矢で叩いて戻るだけ戻しましてエゾマツの倒木処理は終了いたしました。

安全に対処できたことが何よりでした。お宅を傷つけることなく無事作業を終え安心いたしました。


次の作業はエゾマツのお隣にあった桜の木の伐採です。高さは7m程ございまして、こちらは全部木登りだけで伐採いたしました。

根元は大変太かったので大型チェンソーで切ってまいりました。
根元の幹は持ったときも重みを感じました。お客様が大切に育てておられる手前のミニトマトにはブルーシートをかけて伐採ゴミがつかないように保護いたしました。


こちらで本日の作業は全て終了いたしました。

ご連絡をいただいた時に、恐縮ですがすぐにお伺いすることができないことをお伝えさせていただき、お急ぎのところ誠に申し訳ございませんでしたが最後までこのはなガーデンを頼っていただき誠にありがとうございました。
お伺いまでにお時間がかかりますことをご了承くださり、作業に携われたことに心より感謝申し上げます。
作業中はご依頼主様にお会い出来ませんでしたので、ブログを通して作業の様子などを知っていただけましたら嬉しく思います。
ご連絡いただきましてから、お客様とお客様のご家族の皆さまのご無事を願っておりましたが本日お客様から作業のご依頼をいただきましたことへの感謝の気持ち、そして何より倒木によりお客様のお宅の窓や壁などに損害がなく、被害が最小限に済んだことに心から嬉しく感じました。
また何かございましたらこのはなガーデンを思い出してくだされば嬉しく思います。お客様もお客様の大切なご家族の皆様もどうぞ御身お大事にお過ごし下さい。
本日も誠にありがとうございました。